人間らしく生きたい!
これは誰もが持っている願いであり要求です。しかし、その当たり前のことを追いかけていて深い落とし穴にはまってしまうこともあります。
多重債務で苦しんでいる人はそんな人たちです。「こんなはずではなかった」と気づいても、その流れを止められずますます借金地獄に堕ちていき、自殺、夜逃げ、家族崩壊など「人間らしさ」と正反対の行動をとって「解決」を図っている人もいます。
こんな悲しいことはありません。
多重債務に陥った人は、お金の支払いでも悩み、返せない自分は人間的にだめな人間ではないかと責めて悩んでいます。
他方で「借りたものは自分の責任で返していきたい。人生を反省し、これからもがんばっていきたい」という人間らしい要求ももっています。
『さざなみ』は、そんな債務者の人間としての健全な思いを支援し、多重債務問題を世論の力で根絶することを目的として結成されました。
■新聞「うずみ火」より
「新聞うずみ火」2006年6月号、「歪む日本、格差社会B」で「平成サラ金地獄の裏世界」として、さざなみの会(クレッジト・サラ金・商工ローンの被害者をなくす吹田市民の会)の活動が紹介されました。
「今年4月、違法な取立てで「アイフル」が業務停止命令を受けた。しかし、多重債務者が増えた背景には、サラ金業界が、銀行と資本・業務提携したことを抜きには語れない。しかも大手銀行は、国民の税金で復活し、今年3月期決算は、最終利益でバブル期を超える空前の高収益をあげた。そのサラ金業界と銀行の「一体化」を後押ししたのが政府である」。
「『全国クレッジト・サラ金問題対策協議会』によると、毎月金利だけで1万5000円を払い続けている人は1500万人に上るという。しかも平均で3年から4年、長い人は10年もの間支払いを続けている。高い金利のサラ金は貧困層を増やし、格差社会を進行させている」。(矢野 宏)
(「新聞うずみ火」NO.9 2006年6月号より 抜粋)
■体験者は語る
2007年5月、吹田市内在住の山田さん(仮称)は借金が大きく膨らんで困っていると、民商に電話してこられました。早速木曜の「無料なんでも相談会」を案内しました。
月収14万円で契約社員として働いていましたが、5月下旬に契約を打ち切られ退職となり、借金返済のことで夜も眠れない日が続きました。山田さんは、厳しい職場環境の中でストレスがたまり、ネットの物品購入にのめりこんでいきました。借金の総額は10社約630万円、最初は大丈夫と思っていた返済が次第に苦しくなり、返済のための新たな借金、典型的な多重債務者となってしまいました。
「相談会」では、債務一覧を一緒に見ながらこれまでの経過、これからの返済計画を話し合いましたが。返済が困難と分かっているはずなのに過剰に貸し付けるサラ金業者、厳しい家庭・職場環境など、弱いものいじめ、格差社会の現実が浮き彫りになりました。
今後、借りてでも返済することはしない、お金にしばられない以前の自分を取り戻すことなどを話し合い、「さざなみの会」でがんばっていくことを確認しました。
山田さんは「自殺も考えていました。相談しても、どうにもならないと言われるかもしれないと思っていました。でも、がんばれば必ず解決できると思いました。相談して本当に良かった」と話されています。
■吹田市2008年予算編成と施策に関する要望と回答  (07.12.17)
(4)弁護士や大阪商工労働部任せでなく、吹田市の責任で多重債務相談窓口の設置を急いでいただくこと。また、担当部署を明確にしていただくこと。
<回答>
 多重債務相談につきましては、従来、市民文化部市良相銑鉄において設置しております消費者金融相談電話による大阪府商工労働部金融室の貸企業相談室等、相談機関の案内や、弁護士による無料法律相談の実施により対応してまいりました。
 この度の機構改革に伴い、同部内で消費生活センターを所管しておりました消費生活課と統合し、市民生活相談課となっております。
 そのことから、多重債務相談窓口の今後の整備につきましては、同課が担っていくものと考えております。
 具体的な整備につきましては、消費生活センター、庁内関係部局での情報交換、大阪府、弁護士会等、関係機関との連携等を考えながら、有効な相談体制を検討してまいりたいと存じます。
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