アクト(内装業・便利屋) 岸田 進
吹田市千里丘中35−4  TEL:06−7502−3421

 「宣伝も何もしてへんしね…。一度利用してくれたお客さんが、再度依頼をしたり、新たなお客さんを紹介してくれたりするので、今のところ、受注が途切れたことありませんわ。」と他の経営者さんが聞くと、羨ましく思えてしまうことを飄々と語り始めた岸田さん。しかし、その「裏」には、しっかり「ツボ」を押さえ、さり気無く実践し続けた「岸田流マーケティング」(顧客ニーズを的確につかんで製品計画を立て、最も有利な販売経路を選ぶとともに、販売促進努力により、需要の増加と新たな市場開発を図る企業の諸活動〜「大辞泉」より引用)の存在があります。今回は、そのノウハウを惜しげも無く披露して頂きました。
 昭和58年に便利屋さんを始めたのが最初ですわ。釘1本抜くような小さな仕事から家具の移動まで頼まれたことは何でも…。そうこうしているうちに工務店に頼むほどでもない内装関係の仕事が増えてきて、平成3年頃からは内装業を中心に、現在は息子と二人でやっています。

お客さんはどのようにして獲得されているのですか?
 特に何もしてへん。ただ、最初の頃は、仕事の依頼を受けた先のご近所に、自分で作ったチラシをポスティングして歩いていた。50枚〜100枚位。そしたら翌日チラシを見たお客さんから電話があって「来てくれ」と。で、行ったら、またご近所にチラシを配って…この繰り返しやね。1日5件〜6件は電話があった。
 「それは凄い反応率ですね。そのチラシ、見せてもらっていいですか?」と尋ねたら、岸田さんは「そんなもん、あらへん」と言いながら、その場で当時のチラシを手書きで再現して下さいました。「6つパターン考えてた中で、これが一番反応が良かってん」と言いながら…。

他に何か工夫された点はありますか?
 ほんまに何も無いで。受けた仕事を丁寧にこなしてきただけですわ。そしたら、そのお客さんが違う仕事を頼んでくれはって。ほんま、それだけです。そんなんを繰り返してたら、仕事を依頼してくれたお客さんからマンションのオーナーさんを紹介して貰ったりして、自然に仕事の規模が大きくなった。

丁寧に仕事をされてきたことが評価された訳ですね。
 仕上げは勿論のことやけど、目に見えん小さな部品1個でも妥協せんとしっかりしたモノを使っています。その方が、最終的にお客さんの為になるし、結果的に喜んでくれはります。
 地道なことですけど、丁寧に仕事をしてたら、利益は後から付いてくると思ってます。

お客さんへのフォローはどのようにされてますか?
フォロー? うーん、喫茶店にコーヒーを飲みに行ってる程度かなぁ。

 「は?」と思った瞬間、息子さんが詳しく説明してくれました。
 マンションのオーナーさんは、どういう訳か、喫茶店も経営されている方が多いんですよ。
そこへ時々親父と一緒に行って、雑談するんです。そしたら、オーナーさんの方から「そうや、序でに頼んどこ」と。正直、ちょっとだけそれを狙ってますけど。(笑)それに、店内には色々なお客さんがいるので、その場で新しいお客さんを紹介してもらったりすることもあるんです。

なるほど…、さり気無く「存在感」をアピールされている訳ですね。それ以外のお客さんは?
 顔を忘れられん程度に不定期に訪問してます。そしたら、「暇やったら、上がってお茶でも飲んでいき」と。専ら雑談しかしてませんけどね。

民商に入会して良かったなと思う点は?
 他の会員さんの紹介で入会したけど、申告のことを中心に、あらゆることに親身になって相談に乗ってくれはるし、サポートもしっかりしているので、とても心強く思っています。

今後の目標などをお聞かせ頂けますか?
 目標というか…、どうやって息子に上手くバトンを引き継ごうかなという点。
お客さんも高齢化してきてるので、息子さんの代になったら、それまであった仕事が他社に流れる危険性もあるからね。
 それをどう喰い止めるか…。取敢えず、ウチの息子に先方の息子さんと話をさせる機会を与えて、人間関係を作ることから始めようと思ってますねん。あとは、もうちょっとお客さんを獲得することやね。初心に戻って、昔やったことに工夫を加えて、「こんな仕事やってます」みたいなツールを作ろうと考えています。 

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