スパイスのブレンドから始めて16時間…。
「カレー専門店でも、スパイスのブレンドから作っている店は珍しいそうです。私の場合はたまねぎをじっくり炒めて、季節に合わせて18〜24種類のスパイスを調合してルーを作り、そして一昼夜寝かす。約16時間、カレーと向き合っていますね」と水江さん。
お店はスパイスの香りとアジアンなインテリアで、“カレー専門店”という雰囲気です。
どうしてカレー専門店なのですか?
カレー専門店は15年ほどですね。
食品関係のサラリーマンをしていた頃、商品開発などで全国を回っていまして、そのとき出会ったインドの人にカレーを教えてもらって、私なりの“ノウハウ”は持っていたんですよ。
それと、サラリーマン時代の「人のつながり」で材料の仕入れができたことです。仕事を離れたら人のつながりも切れますよね、会社と会社の関係ですから。私の場合、ありがたいことにその当時のつながりが今も生きていています。
ですから、食品関係の仕事をしていなかったら、カレー専門店はしていなかったでしょうね。
カレー専門店の前は宅配の仕事をしていました。「幹線道路に面していて一階の事務所」、ということでここに事務所を構えたんですよ。もともとが事務所ですから、店の立地という点ではかなり不向きですよね。
試行錯誤を重ねて…
教えてもらったカレーをベースに試行錯誤を重ねて、日本人の口にあうオリジナルのカレーにたどりつきました。特にスパイスは奥が深い。インドでは料理人の数だけブレンド法がある、各家庭でブレンド法が違うと言われるほどです。
また肉や野菜もいろいろ工夫しました。例えばたまねぎ、これは冬場を越えたものでないと本当の甘さがでないんです。いろいろ試しましたが、淡路島産の冬場を越えたたまねぎ、これが一番ですね。カレーの場合、炒めたたまねぎの甘さが特に大事なんですよ。
ベトナムコーヒーやチャイなども、商品開発の一つとして工夫しています。
また、価格も手ごろなものにしています。フランチャイズなどのカレー専門店と比べると少し高いかなとは思いますが…。
大切にされていることは何ですか?
やはり、信頼ということでしょうね。
肉や野菜など地産地消を基本に、自分の目で確かめて仕入れています。国産でないものは、スパイスとにんにくくらいです。
本当に美味しいものは安全だし、安全なものは美味しいんですよね。
それと手間を惜しまない、ということです。たまねぎを炒めて、スパイスをブレンドしてカレーを作るのは時間もかかるし大変ですが、手間を惜しむと本物のカレーにはなりません。
困っておられることは?
政治でしょうね。消費税、不況、駐禁など商売の邪魔ばかりしているでしょ、今の政治は。
震災を経験しましたから、少々のことでは参らないと思っていますが、最近の不況は違いますね。層が厚いというか、先が見えないというか。とにかく、サラリーマンの給料が上がらないと、私たちの商売はなんともなりませんからね。
民商との出会いは?
友だちから「民商に入っといたほうがいいよ」と言われて、何気なく入ったんですよ。10年ほどになりますねぇ。
最初は西宮民商だったんですが、住まいが吹田なので吹田民商に移ったんです。
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